All Nationalities Rugby Academy発足!

2019年のW杯以降、日本ではラグビー人気が高まり注目されていますが、その理由の1つに国籍を問わないといったグローバルな哲学が注目されている1つの要因であると思っています。

今、日本には多くの外国人が暮らし、多くの外国人の子どもたちが学んでいます。
国籍や民族を問わず、幼少期から色んな文化に触れて交流することで他者を理解する心が育まれると考えています。
これをラグビーという活動を通して提供したいという思いからアカデミーを発足する流れになりました。

代表である私も日本で生まれ育った在日朝鮮人であり、朝鮮学校で学び、ラグビーと出会いました。
中学生の頃からラグビーを始め、高校生の時には全国大会も経験しました。

ラグビーをしている時、同じグラウンドに立っている時は国籍も民族もありません。
試合後はみんなが同じラグビーをした仲間になりました。

そんなラグビーが大好きで、今は母校の朝鮮大学校でラグビー部の監督をしています。
そんな素晴らしいスポーツを後輩たちにも伝えたいという思いがあります。

減少していく朝鮮学校の子どもたち、ラグビー部のない学校に通う子どもたちもたくさんいます。
最初の動機は、そんな子たちがラグビーというスポーツに触れる機会を作ってあげたい、その思いでした。
ですが、ラグビーを通じて知り合った日本人の友人は、ラグビーの最大の魅力の1つはNo Sideの精神、在日朝鮮人だけのラグビースクールだと面白くない、何も区切る必要がない、誰でも入れるアカデミーにすることでより朝鮮学校の子たちにもラグビーの魅力をもっと伝えることができると。
そうすることで子どもたちにラグビーをしたいと思う子たちが増えるんじゃない?と。

確かにそうだ!じゃあ一緒に作らへん?ということで、ラグビーアカデミーを作りました。
そしてアカデミーの名前はAll Nationalitiesとなりました。

国籍・民族を問わず誰でも、という理念。
日本人でも朝鮮人でもアメリカ人でも誰でも入れるラグビーアカデミー。
それがAll Nationalities Rugby Academyです。

理念に賛同してくれたたくさんの仲間たちと一緒に、今回発足する運びとなりました。

All Nationalities Rugby Academyの理念は、”ラグビーを通して子どもたちの心技体を育むこと”です。
たくさんの仲間がコーチとして在籍してくれています。

掲げた壮大な理念のもと、ラグビーを通して子どもたちにたくさんの素晴らしい学びを提供できるよう、コーチ一同精進して参りますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

All Nationalities Rugby Academy代表コーチ
呉衡基(O HyongGi)